ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 エレイン・N・アーロン [文学以外]
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)
- 作者: エレイン・N・アーロン
- 出版社: SBクリエイティブ
- 発売日: 2008/03/18
- メディア: 文庫
高等動物の20%は「とても敏感」に生まれついている。
アーロン博士が言う「HSP」(とても敏感な人)
においに対して、音に対して、痛みに対して、刺激に対して、
強く反応してしまう。
他人の顔色や、雰囲気をいち早く読み取り、
何が最善か、何が喜ばれることか判断し、行動してしまう。
そして、疲弊してしまう。
鈍感な人に比べて、生き辛いこのHSP。
しかし、人類の発展にとって、なくてはならない存在でもあった。
突き進むだけの行動派を、鋭い洞察力で状況を見て助言できる事は、必要であった。
臆病、神経質、引っ込み思案などのレッテルを張られがちだが、
実は社会の問題をいち早く感知して警告できる重要な役割を
担っているのかもしれない。
それでも、現代を生きるには、少しずつでも克服していければ、
生き易くなれる。
無理強いせずに、刺激を与え、
気持ちの高ぶりをコントロールしていく。
精神科医・心理学者であるカール・ユングもHSPだった。
HSPは、「生きることを困難にするもの」、
「治すべきもの」ではないとも言われる。
微妙な刺激を感知する繊細さは、貴重でもあるのだ。
自分を肯定し、無理をせず、休息をとりながら、
喜びに従う。
秀でた直観力を大事にしつつ、徐々に解放へ導く。
生き辛い世の中だと思う人は、
ぜひ読んでみてください。
5人に1人、世の中にHSPがいるのですから。
自信を持って、自分を肯定してください。
なんでそうなの 札幌のカラス 中村 眞樹子 [文学以外]
普段、当たり前のように身近にいるカラス。
時には、ゴミを荒らして怒られていたり、
子育て期には、人を威嚇したりで、
何かとお騒がせな鳥ですが、
この本を読んでからは、
見方がちょっとだけ変わりましたw
毎日歩く道で会うカラスですが、
2種類の見分けがつきました(*^^*)
スリムでくちばしも比較的細く、
地面をテクテク歩く「ハシボソカラス」
体格よろしく、くちばしも厚みがあり、
ピョンピョン飛び歩きする「ハシブトカラス」
秋に、クルミを車道に落とし、
車の進行を電線の上からじっと見張っていたのは
どっちだったのでしょう・・・
上手く割れたのでしょうか・・w
あのクルミを横取りしたら、恨まれるんだろうなー
なんて想像しながら、通り過ぎたワタシ。
カラスは、人の顔を覚えるそうです。
悪さをしたら、威嚇、攻撃され、
それを見ていた子ガラスも
引き継ぎ威嚇するらしいです。
すーっと威嚇し続けられるって、怖いですね。
なので、想像だけにしておきますヾ(^▽^*
ちなみに襲われそうになったら、
両腕を上げて、歩くと良いそうです。
カラスは目が良く、視力5.0~10.0、300m先まで見えます。
マヨネーズが好きなんだそうです。
鼻はあまりよろしい方じゃないので、
獲物は目でサーチ。
興味を持って観察すると、
とても面白いです。
デリカシー体操 ヨシタケシンスケ [文学以外]
ヨシタケさんいわく、
「日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集。」
まさに、頭に思い浮かんだものを、
メモするように描く。
実際、起きている事に対しても同様。
何気ないワンシーンも、
ヨシタケさんにかかれば、突き詰められ、
哲学的になっていく。
人間としての、生理的な面や理性、
どうしようもなく切ない時、
割り切らなければ、生きていけない人間の心情が、
画からひしひしと伝わってきます。
隠さずに見せることで、
ご自身が言われている「私は、メンタルがとても弱く、
ちょっとしたことですぐ心が折れる」
そういう多数の人たちに、
それでいいんだよと、
伝えてくれているのかもしれない。
心の根っこの部分は、
少なからず、みんな弱い部分を持っている。
共感してしまう私も、
メンタルは弱い方だと思う。
しゃばけ漫画 仁吉の巻 佐助の巻 畠中恵/原作 [文学以外]
しゃばけシリーズの原作を基に、
様々な漫画家さんのタッチで、
オリジナリティ溢れる物語が集められています。
ソフトタッチな画から、怪奇迫る画まで、
また、江戸の世から、現代までと、
時代背景も自由です。
原作の挿絵を描く柴田ゆうさんの、
かわいい4コマ漫画もあります(佐助の巻)
一風変わったしゃばけでございます。
ねないこはわたし せな けいこ [文学以外]
せなけいこさんの自伝的絵本です。
絵本作家人生が、画と共に綴られています。
1969年「いやだいやだの絵本」4冊シリーズで
絵本作家デビュー。
貼り絵タイプの絵本で有名なせなさん。
中でも「あーんあんの絵本」4冊シリーズは、
問題放り投げ、そのあとは?と言うような自由奔放さが、
私は好きです。ヾ(@^▽^@)ノ
そんなせなさんは、
絵本を作るにあたって、
「ためになると思って描いたわけじゃない。
しつけの本でもない。」
とおっしゃっています。
こどもがおばけになっちゃう。
ただ、自分がおばけになって飛びたかった。
子どもの目線で、子どもが楽しい事を、
自分も一緒に感じたい。
純粋な好奇心は、子どもの心に強く響きます。