SSブログ
作家か行 ブログトップ
前の5件 | -

夜に星を放つ 窪 美澄 [作家か行]


夜に星を放つ

夜に星を放つ

  • 作者: 窪 美澄
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2022/05/24
  • メディア: 単行本



第167回直木賞受賞作。

心が揺れ動く

切なさ、憤り、やるせなさ・・

心の隙間は
簡単には埋まらない

出会い、別れ、
時間の経過、
全てが、大切なこと

きっと訪れる
振り返ることができる時が。

5つの短編、
幸せを目指す途中の
心の揺らぎが
切々と伝わります。。








nice!(16)  コメント(0) 
共通テーマ:

マル暴ディーヴァ 今野敏 [作家か行]


マル暴ディーヴァ

マル暴ディーヴァ

  • 作者: 今野 敏
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2022/09/08
  • メディア: 単行本



元々、今野敏さんの本は、
パパさんが好んで読んでいます。

今回も面白そうだったので、
読みました(^ー^* )

「マル暴シリーズ」はこの本が第3弾なのですが、
前弾を読んでいなくても大丈夫です。

マル暴刑事・甘糟がを主人公なのですが、
任侠シリーズに出てくる阿岐本組と接点があったり、
シリーズを超えての物語設定が面白いです。
コメディっぽい軽快な流れなので、
スラスラ読めます(^ー^* )


気弱な甘糟と強面な群原のコンビが、
麻薬売買の情報から、ジャズクラブに潜入する。

そこで魅惑の歌声を披露する
歌姫・星野アイ。

彼女を見守る大物・・

このジャズクラブの秘密とは・・


このジャズクラブを取り巻く揉め事、
更には麻薬に関わる犯罪、
全てをまるっと解決へ・・・。

(ΦωΦ)








nice!(17)  コメント(0) 
共通テーマ:

任侠楽団 今野敏 [作家か行]


任侠楽団 (単行本)

任侠楽団 (単行本)

  • 作者: 今野 敏
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2022/06/21
  • メディア: 単行本



今野敏さんの任侠シリーズ。

阿岐本親分率いる阿岐本組。

義理と人情に厚く、
困っている人たちを放っておけない。

今まで、学校、浴場、シネマなど
問題を抱えた施設を立て直す手伝いを
幾度もしてきた。

今回請け負ったのは、
内分裂しかけたオーケストラ団員を何とかする
というものだ。

最近、マエストロが変更になった楽団。
ベテランと若手の亀裂が生じ、
雰囲気がとても悪くなり、
演奏にも影響を与えかねない。

そんな時、
新任マエストロであるドイツ人のハーン氏が、
突然、何者かに殴られた。

軽症で済んだものの、
犯人捜しの為、駆け付けた刑事・碓井と共に、
問題解決のコンサルティングとして参上した
阿岐本組長はじめ、日村たち面々が、
内情を探っていく・・・。


人を見る目に定評のある親分。
心配性な代貸・日村、
その他、個性的な阿岐本組の面々。

人情味あふれる軽快な文章で、
クスッと笑える楽しい小説です(^▽^)






nice!(21)  コメント(2) 
共通テーマ:

あきらめません 垣谷美雨 [作家か行]


あきらめません!

あきらめません!

  • 作者: 垣谷 美雨
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/05/25
  • メディア: ペーパーバック




切り口抜群で、サクサク読めます(^▽^)


今回は地方議会に物申す!

血税は使い放題、
視察名目のヨーロッパ旅行や、
要らない箱物や胸像計画、
地域企業との癒着など、
もはややりたい放題の地方政治。


都会の会社を定年退職した郁子は、
夫の田舎町に移住した。

たまたま会議を傍聴し、
女性を蔑む男性議員に衝撃を受ける。

地方は男尊女卑がいまだに甚だしく、
古い考えの高齢男性が多い。

地方議会もそんな議員に牛耳られ、
会議は破綻していた。

女性議員は、2人。
抗う術はなかった。

その女性議員の一人ミサオに猛プッシュされ、
郁子は、なんと市議会議員に立候補することに・・

田舎暮らしをのんびり送るはずだった人生が、
がらりと方向を変え、進み始めた。

さあ、腐れ切った地方政治、
これからどう変わっていくのか。










nice!(18)  コメント(0) 
共通テーマ:

ハッピーライフ 北大路公子 [作家か行]


ハッピーライフ

ハッピーライフ

  • 作者: 北大路公子
  • 出版社/メーカー: 寿郎社
  • 発売日: 2020/09/29
  • メディア: 単行本



エッセイストの北大路公子氏が描く
連作短編SF小説。

いつもの笑えるエッセイとは全く違い、
かなり衝撃的な小説でしたが、
空想、妄想好きの北大路さんであるがゆえの
奇想天外な展開になっていて、
摩訶不思議な世界を体験させてもらいました。



均された世界。

負の感情も、傷ついた心も、
入れ替わることで、
やがて遠く儚く消えていく・・

周期的に体が入れ替わり、
波打つ感情が消えゆく人類。

別人と化す事で、
均され、穏やかで平和な世に・・。

傍にいる夫も、
中身は夫なのだが、変化するので
今では顔すらも覚えていない。

一見穏やかな日常は、
感情のないまま、ただ流れていく。


上手く入れ替われなかった人に残る膜。
激しくドロドロとした残思。

取り除く事で、均される。

しかし、幾重にも重なり続けた膜は、
やがて固定化し、
入れ替わる事が出来なくなる。

世の中には、入れ替わらない人も混在していて、
その存在が危惧されている。


本当に危険なのは、
どちらなのだろう・・・






nice!(17)  コメント(2) 
共通テーマ:
前の5件 | - 作家か行 ブログトップ