古本食堂 原田ひ香 [作家は行]
ベストセラー「三千円の使いかた」の
作者である原田ひ香さんの小説です。
本の街で知られる神保町。
語り継がれる文学の歴史を尊び、
昔ながらの喫茶店をはじめ、
文豪たちの足跡も垣間見れる街並みに
心惹かれる人々。
国文学を学ぶ大学院生の美希喜は、
この街で古本屋を営む大叔父・滋郎の元に
何度か通っていた。
大らかで優しく誰からも慕われる大叔父。
進路や将来の事で悩んでいた美希喜の足は、
なぜかこの古本屋に向いていた。
そんな大叔父が、突然亡くなった。
大叔父の妹・珊瑚が、古書店を引き継ぐことに。
アルバイトとして美希喜は関わることになった。
珊瑚と共に、そこで出会う人々は、
古本や美希喜たちを通して、
人生のほんの少しのきっかけを見つける。
そしてそこには、必ず周りに根付く店々の
美味しい食べ物があった。
発見のきらめきと、満たされる食。
2つが融合した時、
この上ない幸福感に包まれる。
この街全体が、「古本食堂」なのだ。
美希喜は、気付く。
自分がこの先一番したいことに・・
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