三千円の使いかた 原田ひ香 [作家は行]
気になっていた作家さんの一人である
原田ひ香さん。
今話題のこちらの本が、お初なのですが、
もっと他の作品も読みたくなりました。
とても洞察力に優れ、人間味のある、
複雑で秘めがちな心模様を
サラリと描き、真髄を突いてくる。
何か自分も救われるような、
ああ、自分だけじゃないという安心感も、
少なからず与えてくれる
現代のあらゆる年代の人に向けた本です。
解説で垣谷美雨さんが書かれていましたが、
「他人は他人、自分は自分」です。
格差社会において、とかく他人と比べがちな現代で、
自分はどう向き合っていくか。
『お金や節約は、人が幸せになるためのもの。
それが目的になってはいけない』
と本編中の73歳・琴子さん。
お金の使いかたは、千差万別。
お金の価値は、その人によって違っている。
三千円、どう使うかは、自分次第。
三千円が、
生きる道を開く根源になるかも。
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