こいごころ 畠中恵 [作家は行]
しゃばけシリーズ第21弾。
5話の短編から成るお話。
お馴染み廻船問屋兼薬種問屋の長崎屋。
若だんなの一太郎は、
今日もたくさんの妖たちに囲まれている。
病弱な一太郎だったが、
人々や妖たちの信頼厚く、
日々持ち込まれてくる様々な相談事などを、
解決するために、毎度知恵を絞る。
短編の一つ「こいごころ」は、切ないお話。
永遠の命を持つと言われる妖だが、
中には妖の力が弱くなりゆくものもいる。
その小狐を救うために、
一太郎の祖母大妖おぎんの元、
神の庭への橋渡しを頼まれた一太郎だったが、
また別のあるトラブルにも遭遇し・・
小狐の行く末を見守る妖たち。
目の当たりにした瞬間の儚さ。
昔のご縁、御恩、
忘れられない思い出、
今一度、あなたに会いたくて・・