N 道尾秀介 [作家ま行]
6章からなる物語。
読む順番は、自分で決める。
はじめに、それぞれの章の冒頭部分があり、
読みたい章から読み始める・・。
720通りの読み方があります。
色々な角度からの視点で徐々に広がる世界、
過去のエピソードは、
現在を語る大事なエッセンス。
一章おきに、上下反転して印刷されているので、
本を回転させながら読み進めていきます。
今までに出会ったことのない本です。
いなくなったペットを探す探偵・江添正見。
遠洋漁業の漁師・ニシキモ(錦茂)
中学時代から描かれる、飯沼知真(カズマ)
それぞれの人生に関わる人たち。
海面に咲く大きな白い花は希望の光。
雲の隙間から射し込む5つの光が、
ゆっくりと海面に広がり、
5枚の花びらに変わっていく。
私は、冒頭部分の紹介順に読み進めました。
最後に、もう一度一番最初に読んだ章を
読み返し、そうか!と納得したり・・。
ああ、あの時の・・。
何気に繋がると、物語がより立体感を増します。
以下は、集英社の本紹介の一部です。
「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。
定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。
殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。
ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。
殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。
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