もう、聞こえない 誉田哲也

もう、聞こえない

• 作者: 誉田 哲也
• 出版社/メーカー: 幻冬舎
• 発売日: 2020/08/26
• メディア: 単行本

この世は、言葉によって作られている。

強い思いは、言霊となって、
現世へメッセージを送る。




幼馴染で昔から仲の良かった美波。
スポーツ万能でバスケの道に進むが、
挫折し、方向性を失い落ちていった。


美波が、殺害された。

真相はわからないまま、時は流れた。


出版社の記者となった真由。

真由は、美波が殺害された真相を知りたかった。

この未解決事件の犯人を突き止めた時、
真由は、その男に殺され、埋められた・・

行方不明となった真由。
真由の後に出版社に入った雪美。

その雪美が、美波と真由を殺害した犯人の
命を奪った。


事情聴取をする刑事・武脇は、
「女の人の声が聞こえるんです」という雪美に戸惑うも、
根気強く真実を聞き出そうとする。
結局、雪美は正当防衛で釈放された。

雪美が引き継いだパソコンは、
以前真由が使っていたもので、
美波殺害に関する文章が保存されていた。

そのファイルを読んだ雪美。


雪美を動かす先に待っていたものは・・

いちねんかん 畠中恵

いちねんかん【しゃばけシリーズ第19弾】

• 作者: 畠中 恵
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2020/07/17
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

しゃばけシリーズ第19弾。

時は江戸、
廻船問屋兼薬種問屋の長崎屋。

体の弱い若だんな一太郎が、
湯治に出かけた両親の代わりに
1年間、長崎屋を任された。

何とも心許ないが、
一太郎の周りには人ではない者たちが、
いつもいて、世話を焼いてくれている。

大旦那がいないと聞きつけた悪人たちが、
一太郎の元に次から次へと現れるが、
詐欺師がこようが、
疫病神がこようが、疫鬼がこようが、
はたまた、賊が現れようが、
あれやこれやと大騒ぎの末・・・



7月に第20弾が出ました。
しゃばけシリーズ、まだまだ続きますね♪

平成くん、さようなら 古市憲寿

平成くん、さようなら

• 作者: 古市憲寿
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 2018/11/09
• メディア: 単行本

社会学者で色々な番組のコメンテーターとしても
有名な古市氏の小説。

実在の番組や雑誌のくだりだったり、
淡泊で合理的な考え方は、
モデルは本人かと思わせるが、
そこは小説、他人と混ぜこぜらしい。

独特な死生観を持つ平成くん。
同棲中の愛に衝撃的な宣言をした。

「平成の終わりに安楽死したい」

平成と共に生まれ、
平成と共に終わる


安楽葬の現場を見学。

セレモニー型「お別れの会」と称し、
親族たちが、死に立ち会う。
目の前で、薬剤が打たれる。

壮絶な光景に、
何を思うのか。


ファンタジーキャッスル
死とエンターテインメントの融合。
VRを駆使したクリエイティブな世界に
身を置き、気持ちよく・・
液体窒素が充満し死に至る。

誰もが受け入れがたい状況に、
安楽死を望むものには
どう映るのか。

共に暮らす猫のミライ。
病気に苦しみ、余命僅かと言われ、
自宅で見守っていた。

愛が居ない時に、
平成くんは、勝手に、安楽死させていた。
しかも、火葬までしてしまった。


生と死の考え方は、
驚くほど、違いがある。

何が良いのか、悪いのか、
決めることは、とても難しい。

間もなく、平成が終わる。

平成くんは、
自分と同じ様に会話ができる
AIスマートスピーカーを置いて
出て行ってしまった。

てんげんつう 畠中恵

てんげんつう [ 畠中 恵 ]

• ショップ: 楽天ブックス
• 価格: 1,540 円

しゃばけシリーズ第18弾。

お馴染み長崎屋若だんなの一太郎。
体の弱い一太郎は、江戸の世、
妖たちに囲まれ、守られながら
毎日を過ごしていた。

日々、起こる難題。
一太郎の元に、解決を求めて、
様々な人や人ならずものたちがやってくる。

妖の一人、悪夢を食う獏「場久」に頼み
遠くからでも夢の中に入り、
人々の悩みを知ることで、
難儀な問題にも答えを出すことができた。

しかし、不思議なことに、
悪夢の内容が、現実社会に繰り返され始めている。

度々悪夢の中に入ることは、
この先の一太郎に悪影響を及ぼすことになるのではないか。

最近、一太郎の周辺で頻繁に難儀が起こるのも、
そのせいなのか・・

夏の騎士 百田尚樹

夏の騎士

• 作者: 百田 尚樹
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2019/07/18
• メディア: 単行本

『勇気－それは人生を切り拓く剣だ。』

小学生の僕たち3人で結成した騎士団。
クラスメイトの憧れの女子を姫とし、
愛と忠誠を誓う。

地味な僕らが、英雄になれる？！


当時、小学生が殺害されるという事件が起きた。
犯人はまだ見つかっていない。

僕ら騎士団は、この犯人を捜すというミッションを
遂行すべく目標を掲げるも、
怪しい人物を尾行したり、
調査もしてみたが、核心は得られないでいた。


学校では、気品溢れる姫・有村に対し、
何かにつけて毒を吐きまくる壬生という女子がいた。

大嫌いだった壬生だったが、
ある出来事がきっかけで、
本当の彼女を知り、何かが僕の中で弾けた。

そんな壬生と僕らは、
この先とんでもない事に巻き込まれる。

2度目の小学生殺しが起こった後の事だった。

・・・

あの頃の僕たちは、
紛れもなく勇者だった。

全ての出来事は、繋がりあい、
運命という道が開けていく。


そして、今の僕がいる