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旅する通り雨 沢村 凛 [作家さ行]


旅する通り雨 (角川文庫)

旅する通り雨 (角川文庫)

  • 作者: 沢村凜
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/02/24
  • メディア: 文庫




「通り雨は〈世界〉をまたいで旅をする」を改題出版。

当時、
同時に出版された「ぼくは〈眠りの町〉から旅に出た」は、
2014年に読みました。

片やファンタジー、
今回の作品はSFという、
異なるジャンルではありますが、
どちらも謎が多く、空想が膨らむ作りになっています。

現実からかけ離れた点は同じですが、
こちらは、理論的で
少しだけ地に足が着いている感があります。


多くの謎が、様々な人物の思うままに語られ、
後に真実が明らかになる・・。


「雨がくると、覚悟をしなければならない。
家族がひとり、へることを」

子どものハランが聞いた不吉な噂・・

その後、雨降る中、現れた一人の旅人。

彼は、住み込みで仕事を手伝うようになる。

祖父、父、母、兄、姉とぼく。

それぞれの胸の内は複雑だ。


大人だけの秘密。

18歳になると実行できる事とは・・・


社会の発展、進化に伴い、
おこる弊害。

生きやすい世界を追求し、
自分の居場所を見つける。

しかし犠牲にする対償は大きい。

愛する人との別れ・・。


矛盾、非合理性。

生きていく適合性。

叶わなかった思い。


胸に残したまま、この地で生きる。


大事な言葉を伝えるために舞う。


伝道師は
大切な役目を担う。






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