水仙月の四日 宮沢賢治 絵/伊勢英子 [絵本・児童書]
宮沢賢治の童話です。
先日読んだ「雲を紡ぐ 伊吹有喜」の文中にあり
興味を持ちました。
「雲を紡ぐ」に出てきたのは、
絵/黒井健氏の本です。
(この童話に限らず宮沢賢治の本には、
色々な方が絵を描かれています。)
『赤い毛布』が出てきた時、
祖父が「きっとこれは赤いホームスパンだ」
との台詞。
自然の驚異から命を守った赤いケット。
同郷人からのメッセージは、
伝承者たちの心の源となり、
長い年月が経っても、
褪せることなく鮮やかな色を保ち続ける。
・・・
雪国で年に数回起きる猛吹雪。
時には命をも奪う。
水仙月の四日、
雪婆んごの命令により
雪童子は雪狼と共に、吹雪を起こす。
赤い毛布を被った子どもが泣いている。
雪童子はそっと子どもをその毛布で包み、
命を守ろうとする。
決して目には見えない。
人と自然の共存。
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