掬えば手には 瀬尾まいこ [作家さ行]
2019年本屋大賞「そして、バトンは渡された」の
著者である瀬尾さんが描く
日常のある風景。
平凡な人生が悩みだと匠は思っていた。
しかし、人の考えている事がわかる能力が
自分にあるのでは?と信じ、
実際、級友のピンチを何度か救ってきた。
大学生になり、
バイト先である飲食店の店長が性悪で、
次々とバイトが辞めていく中、
匠は最長記録を更新し続けている。
後に入った常盤さんも、辞めずに続いている。
常盤さんは、寡黙な女性で
なかなか心を開いてくれない。
ある時、匠は店長の誕生会と称し、
常盤さんの話を聞こうと、
3人で食事をすることになった。
相変わらずの常盤さんだったが、
ある時、彼女から、
違う女性の声が聞こえた。
匠はその声と心で会話するようになる。
その声に名前まで付けて・・
常盤さんに纏わる悲しく切ない過去。
全てが解放された後、
新たな一歩踏み出す。
それぞれの夢に向かって。
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