クマゲラ、強し

先日、外から突然、鳥の悲痛な鳴き声が聞こえてきました。

それは、切羽詰まって命の危険を知らせるかの如く、
何事かと思わず、窓の外を覗く程の声です。

駐輪場の屋根に、2羽のカラスと、1羽の鳥。

1羽の鳥の羽を、2羽のカラスが両側から引っ張っています。

甲高い鳴き声を放つも、カラスの攻撃は止みません。

思わず「コラッ！」と声をかけるも、
離れた窓際からの人間なんぞ恐くもなく、
攻撃は続きます。

攻撃されている鳥は、たぶんクマゲラだと思われ、
その声に圧倒されたのか、
2羽のカラスは、やがて離れて電線に移動。
様子をうかがっています。

しばらくクマゲラは、1羽動かずじっとしていました。


と、ちょっと目を離した隙に、
クマゲラは、居なくなっていました。

飛べたのね。

良かった。


キツツキの仲間のクマゲラ。
大きさはカラスと同等で、色も黒い。
でも頭の一部が赤い。
絶滅危惧種だそう・・


なぜに、そこに、居た？
この周りには、山はないのだが。


カラスのいじめに打ち勝ったクマゲラ。
大声は、強い。