神様の罠 辻村深月他 [作家た行]
文庫オリジナルミステリーのアンソロジー。
辻村深月、乾くるみ、米澤穂信、芦沢央、
大山誠一郎、有栖川有栖(氏)が描く短編集です。
過去から現代まで、幅広く奥深い
作者独特の世界があります。
コロナ禍における複雑な心模様が、
現代社会の象徴として浮き彫りに。
コミュニケーションの変化による
人との距離がもたらす孤独感。
個々人の考え方の違いによる
不公平感。
日常の大きな変化に順応しようと
必死にもがく。
人の心の隙間に忍び込む黒い闇。
この社会ゆえに、
普段、はまることもなかった落とし穴に
誰もが落ちる可能性が広がっている。
普通と思われていた概念が崩れ、
これまでそれらに縛られていた人々は、
物事の本質を見失う。
危険な世の中、
見極める冷静な判断力を
自ら養い、行動する事が大切だ。
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