宿命と真実の炎 貫井徳郎 [作家な行]
「後悔と真実の色」の続編。
最も、悪なのは、誰なのか。
昔同じ所轄に勤務していた警察官の相次ぐ死。
事故死、他殺、自殺
絶妙に欺くやり口で、全ては繋がっていた。
しかし、警察は真実から目をそらされていた。
事件の真相を探る所轄刑事の理那。
かつて辣腕刑事だった西條の推理。
新たな冤罪を生まないために、再調査に入る。
以前、警察の隠蔽により、冤罪の罪を着せられた男。
その環境から起きた子どもたちの心の闇。
憎むべきは、絶対的権力を持つ警察。
復讐でしか果たせなかった憎しみ、やるせなさ。
罪を認め、変革させるべきなのは、警察も同じ。
権力の在り方は、明るみにはならず、すべて隠蔽。
モヤモヤが残る小説でした。。
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