空飛ぶ広報室 有川浩 [作家あ行]
航空自衛隊のパイロットとして
スカイというタックネームをもらい、
ブルーインパルスにあと一歩のところで、
不慮の事故に巻き込まれ、
パイロットとしての道を閉ざされたそ空井。
記者として誰よりも頑張ってきたが、
いつしか後輩たちに先を越され、
配置換えで、ディレクターとして、
自衛隊の取材にあたる稲葉リカ。
志半ばで、夢を断たれた２人は、
それぞれの壁を乗り越えるべく、
お互いに洗礼を受け、信頼関係を築いていく。
心情表現がとても上手く、
心にじわじわ伝わってきて、
思わず、涙が出ました。
2.3か所、泣かされました。
空井は、その後、「航空幕僚監部広報室」勤務となり、
広く自衛隊を世間に知ってもらう為の活動をする事になった。
一方、自衛隊の特集の為に、取材に来ていた稲葉リカ。
人を人と思わない攻撃的で、尖り口調で、
人として、職業人として、難癖ありだった。
そんなリカが、空井に言い放った言葉は、痛烈で、
空井を激昂させてしまう。
その後のリカとの関わりによって、
事故から無表情で、自分を失っていた空井は、
長い暗闇がら、目を覚ます。
「自分は、パイロットじゃないって思っているより、
これから広報官になれるんだと思ったほうがいい」
「記者という職を失ったんじゃなくて、
ディレクターという職を新たに得た」
過去にしがみつくより、
新たに目の前に出来た道を懸命に進んでいく。
２人は、気付いた。
ご訪問くださり有り難うございましたヽ(^o^)丿
風邪をこじらせ、ご返事が遅れてしまい申し訳ありません。
by yu-papa (2013-01-06 20:53)