さよならの儀式 宮部みゆき [作家ま行]
8つ作品、それぞれの異なる展開と結末に翻弄され、
その都度余韻を残しつつも、
更なる驚きと新たな世界観に度肝を抜かれる
ディープな宮部ワールドに何度も引き込まれます。
謎を残した親子の再会。
突如現れる監視カメラの不穏な気配。
過去の自分に会う。異次元からの気付き。
心を持ったロボットとの別れ。
異星人との共存の悲劇。
黒き救世主出現の危うさ。
屍者が暮らしたかつての村落。
死者を蘇らせた帰還者の住む町。
凄すぎるの一言。
最期のページを閉じた瞬間、
唸ってしまいました。
思い描く情景に陰影が広がり、
未知なる恐怖と遭遇するような
冷酷で無機質な世界に飲み込まれていく。
色々な意味で
奥深い物語です。
コメント 0