「天網恢恢疎にして漏らさず」
現代社会に、裏切られ潰され、
どん底に落とされた者たちが、
不条理な社会の欺瞞や偽善をあぶり出す。
悪事を行えば、必ず報いを受ける
ネット上で話題になっている
「誘拐サイト」
6名の人質は、ホームレスだった。
犯人は、新聞社とテレビ局へ多額の身代金を要求する。
当初いたずらかと思われていたが、
「常日新聞社」、「JHKテレビ」は、
身代金には断固として応じないとしたことから、
人質が一名ずつ殺された事で、
ようやく警察が動き出す。
続いて「東光新聞社」「大和テレビ」に
身代金が要求される
ネットの反応は瞬時に社会に影響を与える。
身代金に応じなかった2社への世間の反応は、
予想以上に批判的で、
2社に多大な損害を与えた。
東光新聞、大和テレビは、
警察との連携を取りながらも、
内密にきた犯人たちからの条件に
頭を悩ませていた。
犯人は、相当頭が切れる。
後手後手に回っていた警察は、
犯人には勝てないと判断し、
裏取引に応じる。
サイト上でのある意味、世間へ向けた対応と
実際の対応の相違。
犯人たちの全て先手先手の策士対応は、
完璧だった。
ただ、ひとりの古参刑事だけは、
全てのからくりをわかっていたのかもしれない。