風と行く者 上橋菜穂子 [作家あ行]
守り人シリーズ外伝です。
若き頃のバルサと在りし日のジグロが
かつて護衛したサダン・タラム。
20年が経過し、
再びこの集団を護衛することになったバルサ。
懐かしいかつての日々を回想しながら、
繰り返される諍いから、
代替わりしたサダン・タラムの女頭の命を守る。
真実は、エウロカ・ターン〈森の王の谷間〉に。
年に1度この地で、流水琴を奏で、
鎮魂の儀礼を行う
サダン・ターンの女頭エオナ。
このエウロカ・ターンに葬られた過去。
決して明かしてはならない秘密を守ろうと、
サダン・タラムの進行を阻止しようとする者と
バルサは闘う。
系統の違う民族であるマグア家とアール家。
和睦への道のりは実に長く、
氏族同士の諍いは、燻り続ける。
国の安泰を願うロタ王国のイーハン陛下の元、
ある打開策が繰り広げられる・・